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アドラーの課題の分離から考える愛と結婚

心理学者のアドラーは、人間関係のトラブルが起きた時にそれは「自分の課題か」「他人の課題か」と切り分けて考える「課題の分離」を提唱しています。
今回は恋愛や結婚にまつわる<男女間の課題の分離>について考えていきましょう。

〈アドラーの課題の分離から考える愛と結婚:目次〉
①課題の分離とは
②実践のポイント
③婚活に活かす課題の分離〜愛とは何か〜

①課題の分離とは

まず「分離」とありますが、これはお互いの関わりを失くすという意味ではなく相手に依存したり・他者のせいにしない尊厳のある関係を構築する為のものです。
アドラーは人間の悩みは全て対人関係から生まれると言っています。
したがって人間関係のトラブルが起きた時に「自分の課題」か「他人の課題」かを切り分けて考える「課題の分離」が問題解決のヒントになってくるのです。

課題の分離を理解するには、次の有効な2つの質問があります。

・「その課題の責任を負うのは最終的に誰か」
・「その課題の結論を最終的に出すのは誰か」

これを具体的な婚活でのシーンに当てはめると

お付き合いしている彼がデート中にイライラしている場合
→彼がイライラしているのは彼の課題であり、あなたに責任は一切ない
→最終的な結論で言えば、彼は自分で自分の機嫌を取るべき

となります。

仮にあなたの些細な言動が彼をイライラさせているとしても、それは彼の受け取り方の問題なので、彼があなたにその感情を伝えればいいまでのこと。

怒りを他人に向け、自分の思い通りにしようとするのは相手をコントロールすることと同じです。
他者に操作されたり他者を操作したりするのは良好な人間関係ではありませんよね。

もし結婚を考えているお相手との関係に疑問を感じたら、「課題の分離」の考え方を思い出してください。

②実践のポイント

課題の分離を実践する時のポイントは、自分の課題を優先することです。

他者の課題を解決するには時間もかかる上、自分では他人をコントロールできないからです。
上記の例で言うとイライラしているのは彼の課題であって私の課題ではないと意識し、自分の課題は何なのかを考える。
あなたが今の彼とどうしたいかがポイントです。
もし今の状態の彼とその場にいるのが辛いと思ったのなら、次のように行動してみましょう。

・「今日はもう疲れてしまったから早めに帰りましょう」とデートを切り上げる
・まだ一緒にいたいと思うのであれば気分転換に場所を移動しようと提案する
・彼の悩んでいるような表情を読み取れたら「話を聞こうか?」と声をかけてみる

あなたの働きかけに対しての彼の反応は彼の課題によるもの。
他者が自分を認めるかどうかは他者の課題であり、自分にはどうすることもできません。
判断を相手に委ねず、自分の判断基準を持つことによって気持ちが揺らがなくなり対人関係のストレスも減らせます。

あなたの判断基準を定める為に、常に自分がどうしたいのかを意識しましょう。

③課題の分離を結婚生活に活かす〜愛とは何か〜

アドラーは愛についてこう述べています。

“利己的に「私の幸せ」を求めるのではなく、利他的に「あなたの幸せ」を願うのでもなく、不可分なる「わたしたちの幸せ」を築きあげるのが愛だ”

結婚とは一人の世界から抜け出し、全く新しい二人の世界を作り上げる共同作業です。

時には意見の衝突や、喧嘩をすることもあるでしょう。
しかしそんな時は、その問題が誰の問題であるかを思い出してください。

課題の分離を実践できる二人であれば、お互いを尊重し、協力しながら二人の結婚生活を築いていけるはずです。