マズローの欲求階層説

婚活女性の皆さんは「結婚したい！」という強い動機を持って、現在婚活をされていると思いますが、
今回は人間特有の動機である達成動機に基く欲求段階説についてお話しします。

達成動機とはやる気とも言える、あるべき自分になりたいという欲求です。

心理学者のマズローは達成動機を自己実現欲求として、人間が最終的に叶えたい究極の欲求としています。
それを叶える為には①〜④の基礎となる欲求が満たされていなければなりません。

①生理的欲求…睡眠・食欲・性欲などの欲求
②安全欲求…身の安全や恐怖心のない生活への欲求
③社会的欲求…社会に所属したいというか欲求・愛されたいという欲求
④自我欲求…人から認められたいという欲求・自信を持ちたいという欲求
⑤自己実現欲求…より良い自分になりたいという欲求

これらの欲求のどこかしらに欠けがあると、その欠乏感をどうにか埋めようとして他人に求めてしまいがちです。
結婚でも恋愛においても、なにが自分に欠けているのかがわからないまま、安心感を得る為に闇雲に相手に求めてしまうのは依存と言えるでしょう。
婚活では例え一般的な条件が良くとも、本当の自分の欲求が満たされているのかわからないまま結婚してしまうと、結婚生活に支障が出てくるかもしれません。

例えば金銭的に余裕のあるご家庭で育った女性が超多忙なエリート商社マンと結婚し、周りから羨ましがられる生活を手にしたとします。
しかし彼女の心は満たされませんでした。
なぜなら彼女が本当に求めていたのは、既に手にしている金銭的余裕ではなく「愛されている」という実感だったからです。
このケースの場合、経済力はあるが忙しくてほとんど家にいない夫だった為、妻の心からの欲求に応える時間がなかった為、妻のスキンシップに関する生理的欲求と、愛されたいという社会的欲求が失われていました。

このように、自分にとっての欲求が明確になっていないと「こんなはずではなかった」と結婚後の夫婦間にギャップが生じてしまうのです。
もちろん結婚後にギャップが見つかったのなら、自分の欲求を伝える努力で幸せな結婚にすることも可能です。
しかしそのようなことにならないよう、婚活中には自分の心とよく向き合う必要があります。
自分と向き合うのは時として苦しみを伴いますが、自分に欠けた欲求を認知し、それを自らの努力によって満たすことを自立というのではないでしょうか。

自立のできた二人が結婚生活によってお互いを高め合い、その結果より善い自分になっていく。
自己実現を二人で叶えていく関係性が、最高の結婚だと婚活女子ラボは考えています。